トヨタの解決交渉行き詰らせ策動に「ノー」を!

日頃のフィリピントヨタ労組へのご支援を大変ありがとうございます。

トヨタ自動車の豊田章男社長は3日夜に安倍首相、菅官房長官と会談し日米の自動車問題
について話し合った。また、豊田章男社長は1月9日のデトロイトでの北米国際自動車シ
ョーで、トランプ新大統領のトヨタのメキシコ新工場建設批判をかわすように今後5年間
で米国事業に100億ドル(約1兆1600億円)を投資することを表明した。

一方フィリピンでは労働雇用省(DOLE)ジョエル・マグルンソッド副長官主導のもと、フィリピントヨタ問題を話し合う、政労使会議(写真)が開催された。マグルンソッド副長官はフィリピントヨタ自動車社(TMPC)、フィリピントヨタ労組(TMPCWA)、ILOフィリピン駐在事務所に会議開催通知と出席要請を行い、1月13日に第1回会談、27日に第2回会談がDOLEにて行われた。TMPCは代理弁護士を出席させ、肝心の経営陣は出席せずとの相変わらず傲慢な態度であった。アメリカに1兆円もの投資を行うと表明したトヨタはなぜ、フィリピンで解雇した233名+4名の組合員の解雇問題を解決しようとしないのでしょうか。この2回の会議詳細内容について2月2日にTMPCWAよりプレスリリースが公表されました。原文はTMPCWAウェッブサイトをご覧ください。
以下翻訳文を公開します。

来る17日、東京けんり総行動にてトヨタ東京本社への抗議と申し入れ行動を行います⦅
17:10~トヨタ東京本社〈飯田橋駅or水道橋駅〉⦆ご協力をぜひよろしくお願いいたしま
す。

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フィリピントヨタ労組を支援する会 Tel/Fax:046-866-4930
E-mail :protest-toyota(at)list.jca.apc.org
(at)を@に置き換えて送信下さい。
Webサイト:http://www.green.dti.ne.jp/protest_toyota/
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プレスリリース 2017年2月2日

トヨタの解決交渉行き詰らせ策動に「ノー」を!

不当解雇労働者達は、長期の未解決争議の解決交渉におけるトヨタ経営陣の傲慢な態度を、汚いやり方だと叫んでいる。

フィリピントヨタ労組TMPCWA委員長エド・クベロ

TMPCWAの組合員および執行委員に対する不当解雇から16年が経ったが、この16年の
間労働者達は、今もなお、トヨタによって強行された非人道的な解雇に対し闘い正義を求
めている。今、わが国の大統領が、その任期開始と同時に、ある楽観と希望を労働者達に
もたらしているが、それは彼がフィリピン国民に「変化が来るぞ」と約束したからだ。

2017年1月13日、フィリピントヨタ労組TMPCWAとフィリピントヨタ自動車株式会社
TMPCは、不当解雇以来初めて、労働雇用省DOLEのジョエル・マグルンソッド副長
官室がお膳立てした同一の対面会談テーブルに同席し、ここには国際労働機関ILOフィ
リピン駐在事務所の代表も出席した。会談において、トヨタは、その弁護士によって、開
始早々から、解決の可能性があるとすればフィリピン最高裁判決をその基礎に置くべきで
あると頑強に言い張り、また、ILO勧告はトヨタに対して出されたものではなくわが国
政府に対してだけ出されたものである、それゆえ法的拘束力はないと主張した。このよう
な経営側弁護士の誤った子供だましの屁理屈に対して、ILO代表から、フィリピンはI
LOの中核的諸条約の締約国であり、それらの条約は政労使の三者構成原則に基いて成り
立っているものであるから、勿論使用者に対しても、法的拘束力があるとの指摘がなされ
た。会談は、当事者双方が解決を追求するようにとの労働副長官の斡旋により、次回に継
続されることになった。

2017年1月27日に第2回会談が行われた。労働副長官が事件に関わる事実を要約した。その うちの最も重要なものは以下の通りである。

・TMPCWAが、2001年に、当時のパトリシア・サント・トマス労働長官統括下のDO LEによって、唯一交渉団体(訳注:労働協約締結のため会社と団交する権限を持った代 表組合のこと)であると宣言された。

・DOLEがTMPCWAを唯一交渉団体であると宣言したその同じ日に、TMPCは、
9名の執行委員を含む233名のTMPCWA組合員を解雇した。

・トヨタは唯一交渉団体宣言を最高裁にまで上告して争ったが、逆に最高裁は唯一交渉団
体宣言を支持し、労働協約交渉を開始すべきであると判示した。

・TMPCWAが唯一交渉団体であるとの最高裁判断が出されたにもかかわらず、トヨタ
はTMPCWAと交渉せず、その上かえって2010年にはさらに4名のTMPCWA組合員
を不当解雇労働者名簿に追加した。

・唯一交渉団体であるTMPCWAが存在するにもかかわらず、DOLEは、御用組合で
ある別組合を認知し、トヨタとその御用組合が労働協約をでっち上げるのに道を開いた。

・TMPCWA組合員達がDOLE労働関係局の釈明聴聞会に出席したことを山猫ストラ
イキであると宣言した国家労働委員会の決定も最高裁まで行ったが、ヴェラスコ裁判官執
筆の判決文はほとんどトヨタの主張の丸写しであり、TMPCWAをこれを「大虐殺」で
あると譬(たと)えた。

・TMPCWA事件は国際労働機関に辿り着くところとなり、ILOは、トヨタはTMP
CWAが結成した組合に対し支配介入を行い、よって条約(87号および98号)-結社の自 由および団交権-に違反した。

・2012年11月12日、ILOは、DOLEを通じてのフィリピン政府の助けのもとに、「衡 平な、交渉による解決」に当事者双方が到達すべきであると勧告し、また、「もしも解雇 労働者達の原職復帰が不可能な場合は、適正な補償金が解雇労働者に給付されなければな らない」と述べた。トヨタがこの勧告を無視したことにより、さらに2013年および2015年 の勧告が出されるところとなった。そのなかでILOは今後も引き続き事件の推移を監視 していくと述べている。

長期にわたり正義を拒否されてきた労働者達は、労働者本人だけでなくその家族達にも丸
ごと影響を及ぼした解雇によって破滅された生計と生命に対する完全な損害賠償を要求し
ている。この労働者達の叫びに対して、トヨタ経営陣は、トヨタが以前提示した金銭を受
取らなかった75名の残っている労働者達に対する財政援助金であるとして、たったの8,
668,218.90ペソしかTMPCWAに提示していない。このような手口は、明らかに、不当 解雇労働者達の団結をさらに破壊しようとする経営陣の分裂作戦であることを示している。

トヨタは、また、500,000.00ペソ以内の金額での生計費プロジェクトを提示しているが、これは政府もDOLEを通じて同額を供与することを条件としてのものであり、紛争に対する「枠外解決金」とするというものである。

このような事実を知ったマグルンソッド副長官は、「明白な、元マカパガル・アロヨ(大
統領)および前アキノ(大統領)政権下におけるトヨタとDOLEとによる、さらには司
法機関(訳注:裁判所のこと。)の関与さえ伴った一大共謀があったということだ」と述
べた。マグルンソッド副長官は、さらに、実質的な身のある、すなわちTMPCWAが検
討することが出来るようなものを会談テーブルの上に提示するようと、トヨタを督励した。

するとトヨタは、その弁護士によって、当事者双方による賢明な歩み寄りを求める副長官
の粘り強い斡旋に対して、突如、傲慢にも、トヨタ提示の8百万ペソとTMPCWAの損
害賠償要求とではあまりにもかけ離れていて折り合いのつけようがないからとして、 会
談(解決交渉)の即時打切りを求めるとの動議を提出した。DOLE労働関係局の代表が
トヨタの打ち切り動議に賛成できないとして、もしもトヨタが最高裁判決に固執し続けた
ならば交渉は前に進まないし、ILO勧告を認識することにならないと述べた。

経営側が傲慢な態度を見せたにもかかわらず、マグルンソッド副長官はなおも交渉を継続
するようトヨタ側を鼓舞して、DOLEとしてはこのような解決のための会談をお膳立て
するよう常に開かれているからと言った。副長官は、さらに、自分達としては、2月に来
比予定のILO高位使節団に現状を報告しなければならないし、さらに、今年半ばに開催
されるILO理事会に出向いてDOLEの立場を弁明しなければならないと述べた。副長
官はまた、トヨタがILO諸条約によって保障されている労働者の権利を侵害し続けてい
ることから労働雇用省の公用目的でのトヨタ車の調達を禁止する旨の、何らかの行政命令
が実在していたのではないか確認してみたいという熱心な関心を示した。これは、トヨタ
側の弁護士はこのことについて知っているのかと質すために、こういう事実があったはず
だとTMPCWAが交渉テーブル上にさらけ出したものだ。マグルンソッド副長官は、ま
た、現政権によるより強力な措置を打ってもらうべく、本件をドゥテルテ大統領府に持ち
込む意思があるとも述べた。

以上が、長らく待たれていながら、利己的にもたった2回行っただけで打ち切られてしま
った解決交渉の大よその成り行きだ。

われわれTMPCWAは、われわれの長期にわたる未解決争議のためにDOLEが払って
いる並々ならぬ尽力に対する、トヨタのきわめて傲慢な態度を糾弾する。今回の交渉は、
明らかに、トヨタ経営陣の、不当解雇労働者達を慮(おもんぱか)り正義を与えることを
完全に無視することを伴った、今なお変わらぬ、労働者の権利敵視の立場と慣行を示した
ものだ。

われわれTMPCWAは、しかしながら、この長期化された闘争に耐えてきたことで証明
されているように、今回の残念な展開によってなんら打ちひしがれていない。それは、た
だ、真の正義を達成するためにより一層活動し闘うようわれわれを押し出すてくれるのみ
だ。われわれTMPCWAは、現ドゥテルテ政権とDOLEにより一層の努力をもって仲
介の労を取り続けてもらい、このグローバルな主導的日本企業が労働者の権利を認めると
共に、わが国における現地子会社においてただ自分達の権利と生活を守り向上させるため
労働組合結成に立ち上がった労働者に加えた不正義に責任を負っていることを認めさせて
もらいたいと願う。どれほど多くの虐め、金銭、威力をもってしても、労働者達が闘うの
を止めさせられることはできない。なぜならばTMPCWAの大義は公正な大義だから。
まさに、彼等のたゆまざる団結と闘争によって、労働者達の権利と要求は、必ずややがて
勝利するであろう。

トヨタよ恥を知れ、ジョージティーよ恥を知れ!
237名の不当解雇労働者達に正義を!

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