施設メンテサービス・仮眠時間未払い賃金事件勝利解決!

 組合員、仲間の皆さん。本日、施設メンテサービス社(以下「会社」)との三枝誠司(みえだ・かんじ)組合員の仮眠時間未払い賃金事件の第3回労働審判で、勝利解決を勝ち取りました。
解決内容は、請求権がある(時効にかからない)未払い分総額の約90%相当額を会社が支払うという内容です。
 労働審判の経緯の概要は以下のとおりです。

第1回・・・原告・三枝組合員の申立に対する労働審判員の聴取とそれに対する会社見解。
→結果:労働審判員「仮眠時間に三枝組合員が働いていた事は三枝証言で明らか。三枝組合員が仮眠時間働いていた証拠はないという会社主張は、会社が三枝組合員の労務管理をしていなかったことを述べているに過ぎない」「(我々に)時効による請求権消滅分もあくまで請求するのか」我々「時効消滅以外を会社が支払うのならこだわらない」「(会社に)三枝組合員が働いていなかったことを証明するか、未払い賃金を支払うかせよ」

第2回・・・会社は、三枝組合員の同僚2名の証言(1名Aは会社弁護士が電話で聴取=ウソ/もう1名Bは実際には聴取されておらず、Aの証言文書と一文一句違わない同一文書。Bは「サインした事実は無い!会社が自分のサインを切り貼りしたに違いない!」と三枝組合員に証言)を「証拠」に「三枝は仮眠時間働いていなかった」と主張。さらに「支払うとしても・・・」といい加減な前提をつけ「変形労働時間制」を根拠に未払い賃金額を低く値切ってきた。
→結果:労働審判員は、会社のインチキ証言や値切りに取り合わず、我々には「請求額からの譲歩はできるか」、会社には「原告は90%相当額なら譲歩できると言っている。どうするか」

第3回(本日)・・・会社は「90%相当額の支払に応じる。10月末までに支払う」(我々合意)
三枝組合員の内容証明付郵便による支払請求を無視し、簡易裁判所調停でも「5〜6万円なら支払っても良い」などと三枝組合員の正当な請求と法治国家を小ばかにし、団交も拒否した悪徳会社から、三枝組合員が深夜命を削って働いた未払い賃金(の一部=時効消滅分&10%会社にサービスを除く=ですが)を取り返しました。

 三枝組合員の、健康を犠牲にしてまで働いた代償の満額には及びませんでしたが、他の判例と比べても高水準の解決内容を勝ち取ることができました。
 今回の勝利解決の要因は、

1.「仮眠時間は労働時間」との夜間警備業労働者に光をあてた「大星ビル管理事件」最高裁判決を武器に、一人でドンキホーテのように悪徳警備会社に果敢に闘いを挑み、「何も知らないで深夜無賃金で働かされている警備労働者の仲間たちに権利を知らせたい」という三枝組合員の執念が、労働審判員を原告に引きつけ実を結んだ。

2.原告証拠が揃えられない不利な条件下でも、野上弁護士による詳細な三枝証言(深夜働いていた事実)を集めた訴状が労働審判員をして「三枝組合員が深夜働いていたことは三枝証言で明らか」と言わしめた事に端的なように、我がユニオン初の労働審判事件を弁護団(河村・野上両弁護士)と一体となって闘った労働審判闘争の勝利。

3.会社の団交拒否に対して「9.17東京総行動」で対峙し、社前をユニオン宣伝カーと50名を超える闘う仲間で埋め尽くし、社前抗議行動、ビラまきで会社に圧力をかけ、神田三崎町界隈の労働者・個人事業主の共感を集め(実際、ビラを見た会社警備労働者から「私ももらえるのか」との相談電話が後日あった!)会社に、労働審判を拒否し争議が長期化すればどのような事態が待ち受けるのかを思い知らしめた。

事などです。

 三枝組合員は、現在健康状態は改善してきていますが、今後の生活・労働の見通し、さらにはもうひとつの敵・RSCとの闘争、実家の稼業が抱える難問など、困難な課題を背負っています。今後とも皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
 解決報告集会は別途ご案内いたします。
 以上、とりあえずの報告といたします。
 ありがとうございました。

山崎

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